紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

レポートで貫徹した朝

 レポートで徹夜をした朝である。

諸君、おはよう。

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今日の夕方5時にレポートが提出だから、昨日あげてしまいたくて粘ってたら今日になってた。

 

時間軸のよくわからん文章でごめんな。

でも私にもよくわかってないんだ。

 

一晩で、一万文字近くを書き上げたわけだけど、大学生活は三年目。

試験期間は6回目のくせに今回のレポートが一番苦戦した。

  

なんで一晩で三本書き上げる羽目になったかというと、母親から電話かかってきて

「レポートおわったの?」といわれたら、

めんどくさくて何回も「おわったとわった」と言ってたら本当に終わった気分になってやる気が全く起きなくてここまで溜め込んだからである。鮮やかな自業自得だと思う。

 

 

私はレポートを書くのが結構得意だ。

速筆にして高クオリティ。

1日で5本かいたとしてもその全ててA以上の評価を取ったこともある。

 

 だから舐め腐っていたのだ。

レポート試験というものを。

 

そして今回レポート試験に思いっきり横っ面を殴りつけられた感じだ。

 

 私に徹夜させたレポートとは日本文学概論っていう基礎中の基礎科目で、そもそも三回生になったくせになぜ今更「概論」なんかやってんだお前は、と殴りかかりたく鳴った読者も多いと思う。

 

いい、殴ってくれ。

殴られるしかないぞこれは。

履修要項も確認せずに取らなければならない授業が取れてなくて一回生配当科目を今受けてる私のことなどどうにでもしてくれて構わんぞ。

 

まあ、そのレポートの論題が、

内親王という存在の日本古典文学においての働きについて論じなさい」

というもの。

原稿用紙8枚程度。

 

8枚。

原稿用紙8枚といったら、400×8…?

3200文字…?

 

おー、おー、おー、

 

どうしようもねえなこれは。

 

しかも全部手書きだから引用で文字数稼ぐとかそういうのもなしか。

 

やってくれるじゃねえか…。

 

てな訳で深夜からサイニーで論文を探し埃を被った古典文学大系を発掘してきて私はまず内親王がなんなのか、というところから始めることにした。

 

 マドンナ先生とか吉野先生とか予備校界隈で人気の先生が国文学科出身だから、結構日本文学科なら古文なんてさらさら読める、と思ってる人多いけどそれは全然違って、そんな芸当が出来るのは大学で古文を専攻する人達だけです。

 

日本文学科といっても、みんなが源氏物語をするわけではなくて。

 

源氏物語とか伊勢物語とか竹取物語なんかの古典をする人たちはあのミミズのようなくずし字を読む訓練を受けたりするけど、

 

近代文学をやる人たちは、ドイツ語とかフランス語に手を出してみたり、太平洋戦争を扱った文学ならば、軍事記録とか当時の天気予報を分析したり、

 

はたまた文学をやらない人だっている。

そういう人たちが何をするのかというと、日本語学とか言って方言とかについて研究したり、図書館学とか言って本の流通について研究する人もいる。

 

ちなみに私はひたすら江戸時代の色道大観を漁っている。

色道大観というのは、現代のノリで言うならば「初めての方のためのソープランドでの遊び方!」みたいな感じの遊女との遊び方ガイド本みたいなもん。

 これもまた真剣にやってる人に見つかったら、磔にされそうな例えだからあんまり外で言わんでくれ。たのむ。

 

 

まあ、そんなふうにずらずらと言い訳を並べたとしても、

さすがに内親王しらねーやつはいないけどな!

 

まあ。話をレポートに戻すと、

内親王っていう人たちは平安時代天皇の娘のことで、伊勢神宮とか下鴨神社上賀茂神社斎宮っていう巫女さんとして仕えることができたのはこの内親王だけだったって話。

 

日本文学を真剣に勉強してるひとがみたらすり鉢に入れられてゴリゴリされそうな説明だけどまあいいでしょう。

 

で、この斎宮という人たちの中でも、斎宮という役職を57年もやってのけたひとがいて、その人について一晩中調べてたんだけど、これが結構面白かった。

 

 選子内親王っていうんだけど、紫式部に面白い話書いて〜こんなのどお〜って源氏物語を書くことをそそのかしたり、

時の権力者の藤原道長と当意即妙の機転のやりあいをしたり、

清少納言枕草子に登場したり、

 

お茶目で風流のわかる素敵な女の人。

 

で。まあ、斎宮だから当然神に、それも神社に仕える人なんだけど、彼女の著作とされてるものの中に発心和歌集ってのが入ってるのよね。

 

発心和歌集。

それって、仏教じゃん?

 

今で言うなら神官さんが、牧師さんが、出家したいしたい和歌を詠んだあつめた、って話よ。

 

無茶苦茶だなあおい。

 

って思いながら調べてたら朝になってた。

 

結局今日の昼図書館でも資料を漁り回ったんだけどあんまりいい資料は出てこなくて、レポートの中身はお粗末なことになってしまった。

 

 三回生がこれを提出すんのかよ…と思ったらなんか悲しくなってしまった。

 

また、もう一本書いたレポートなんてテーマがもうね、韓国併合時代の総督府の宗教攻略っていうね。

 総督府(日本人が)あれやって!これやって!こんなことに!みたいなのがてんこ盛りでこれも結構しんどかった。

 

今回のレポートは一本一本が重くて、それも一本は全くしらないことを知らなければかけなかったし、もう一本は知りたくなくて避け続けたことを書かなければならなかったので本当にハードだった。

 

 逆に今まで、好きなことや得意な領域でレポートをちょちょいと終わらせていたことが白日の下に晒されて。

別に意図的にやってたことではないから結構自分でもびっくりしてしまった。

 

 今年はもっとしらない領域について勉強できる一年にしたいなあと教訓めいたことを思ったり。

まあこんな決意も喉元過ぎりゃ暑さも忘却の彼方。

 

 今から仮眠をとって、明日の西洋史の試験勉強をしなければならない。

 

今日内親王と韓国統治下の総督府政策について考えてた頭を遥か中世のドイツまでぶっ放さないといけない。

 

本当に最近勉強してますブログしか書けてないんだけど、私本当はお出かけしたり美味いものを食べたりするのが大好きでじっと机に向かってるわけではないから、試験期間が終わるまでもう少しの間私のアカデミックモードに付き合ってくれ。

 

頼む。

 

そういうわけで烏がかあかあ鳴いてるのに私は今からおやすみなさい。