こんにちは。
紋浪です。
今日言いたいこと。
それはずばり、
米、おいしい!最高!
ってこと。
前も書いたかもしれないけど、ここ棗庄のご飯はここがもともと炭鉱町だったなごりなのか全て味が濃ゆい。
で、日本にいたころあんまり主食を食べなかった私もあまりの味の濃さに主食抜きではとても食べられたものではないと根をあげて主食に手を伸ばした。
さて、昔から変なところにこだわり意地を張る癖のある私が今回張った無意味な意地は、
北方人になるぞ!
という意味のわからないもの。
中国人と接していると、南方人と北方人という言葉がよく出てくる。
なんでも北方に住む人と南方に住む人で食生活が大きく二つに分かれるらしい。
小麦がよく取れた北の人の主食は馒头(まんとう)というお饅頭や麺。
水が豊富で米がよく取れる南の人の主食はお米。
他にも、お茶を飲むのはもともと南の人の習慣で北の人はあまり飲まなかった、とか
餃子は北の料理で同じ中国人でも北の人は餃子を上手に包めるけど南の人はできなかったり。
南の人は甘いものが好きだけど北の人は辛いものが好き、とかいろいろ。
ちなみにボスは南の人だから頭がおかしいのかと思うくらい甘いものをニコニコしながら食べる。
糖尿になるぞ!と言ったら問題ないとしれっとかわし、太るぞ!と言ったら運動してるから大丈夫ときたもんだ。
くたばってしまえ!とおもった。
まあ、細いから本当に運動しているのかもしれない。
同居人曰くボスは甘いもの好きは常軌を逸しているらしく、決して彼は南の人の平均ではないらしい。
ま、そんなこと置いといて。
ここ、山東省はぎりぎり北方である。
つまり、本来ならば主食は小麦である。
で、私はなにを思ったのか今では忘れてしまったけど、北方人になるぞ!と思い立ち主食を全て小麦にしようと試みたのである。
一ヶ月間主食は麺と馒头という肉まんの皮みたいなパンだけで生活。
これがその馒头
ただ、この馒头。パサパサしてて美味しくないし、おかずと混ざらない。
で、今日いつものようにとっても味の濃ゆいおかずを買いながら思ったのだ。
ご飯にのせればいいんだ!そうすればこの味の濃ゆいおかずも絶対美味しくなる!
なにを言ってんだこいつは。
と思ったかもしれないけど、この一ヶ月大した理由もなく意地を張って小麦を食べ続けた結果、私は主食に米を食べるという発想を失っていたのである。
我ながら本当にアホだと思う。
というわけで、いつも食堂で頼む馒头を断って今日はごはんを買って帰った。
宿舎に帰って味の濃ゆいおかずをご飯の上にひっくり返して一口。
なんだこのおいしいものは!
いつもはパサパサの馒头と味の濃ゆすぎるおかずは味は混ざらずにいたずらに私の口内の水分を奪い去るだけなのに、今日はおいしいではないか!
すごいぞ白米!すごいぞごはん!
というわけで私の北方人生活は一ヶ月にして幕を閉じた。
日本でも九州人だもん、私。北方人の才能はなかったんだ。
今日から私は南方人だ!
というわけで明日から私の主食は米です。
どうぞよろしくお願いします。
そもそも中国の中心にして北方の代表格の北京てホームステイしてたころ毎日ガンガンお米出てたなあ、と今になって思い出した。
中国も近代化したし人の移動が激しくなって今は北方の人も当たり前のようにお米を食べる。
じゃあ本当に私が張った意地はなんだったんだ!?
という具合に呆然として今日はおしまい。
おやすみなさい。