紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

貴方みたいになりたいです。

 

にーはお。

私です。

前回前々回から続きものをやってたけど、今日は流れをぶった切って思ってることをだらだら書く。

殷くんと張くんの素敵な家庭訪問はまた次回に書くから許してくれ。

 

 昨日今日と誰とも口をきかないで1人でぼんやり過ごした。

洗濯したり勉強したりそれなりに充実している。

ただ、淋しい。ものすごく淋しい。

中国人の友達からはたくさんご飯食べに行こうとか遊ぼう!とお誘いのお誘いの微信が来てたけど、疲れ果ててるから断ってしまった。

本当何も考えないで誰かと喋っていたいけどそんな相手は持ち合わせてない。

それでもどうにも寂しいからこいつらをなんとか話せるようにできないかと考えたけど、

現代科学と自分の想像力の限界を感じて終わった。

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 でもやっぱりどうしても寂しいから、結局今日は現役の頃やっていたネタを片っ端からかけてみた。

 

子ほめ、初天神真田小僧権助魚、湯屋番、初音の鼓、片棒、三軒長屋、紺屋高尾

 

全部で9ネタ。

 

終わる頃には疲れ果てて喉も痛かったけど、落研のことを思い出して幾ばくか幸せな気持ちになった。

 

 さの前の日は、桂雀三郎師匠の崇徳院きいた。あと、立川志らく師匠の大工調べ。

この2つはいつきいても幸せな気分で大笑いできるから好きだなあ。

 

 落語はいいよね。

どこにいても、何をしていても落語の世界に引きずり込んでくれる。

 日本にいた時は落研部員のくせにあんまり真剣に聞かなかったけど中国にきてから淋しい時とか、暇な時はいつも聞いてる。不思議だね!

 

帰国したら、またバイトしてお金貯めて独演会とか寄席にもいきたい。

東京の常設の寄席にも行ってみたい。

それから、もう一回小三治師匠を生で見たい。

早く見ないと死んじゃうからね。

 

 

いや、そんなことは置いといて。

 

HSKがひとまず終わって、何してるかと言うと就活のことで頭を抱えている。

 

親やら周りの反対を押し切っていろんなものをかっ飛ばして中国にきてしまったけど帰国までもう半年しかない。

 

中国にきて感じたことは、毎日毎日過ぎ去るたびにこの国が好きになって行くということ。

中国が好き、中国人はもっと好き。

もちろん。国際関係とか政治とか体制とかマナーとかそういうところにたくさんの問題を孕んでいることは脇に置いた上での話だけど。

 

でも、私いまそれ以外に何にも持ってない。

 

私の人生どうするんだ!!!

 

この中国生活を終えて、それでいい思い出にして中国との縁が切れてしまうのか。

 

それはやだぞ!

 

かと言って、普通に就活して真面目に働いて駐在員を目指すとして、

三年経ったら、私27歳なんですけど!!!!

 

あー、、27で中国なんて行って孤軍奮闘してたら間違いなく婚期を全力で逃すぞ。

 

血迷って辛口婚活アドバイザーの記事読んでたら書いてあったよ!

 

アラサーで仕事しながら「いつか王子様が…」なんて待っていて来るのは王子様じゃなくて親の死です!

 

辛辣!

 

あーあー、男はいいよなあ!

バリバリ働いて35くらいでも普通に20代の可愛い子と結婚できるもんな!!!!

しかもその20代の可愛い子はクラスで多分三番目くらいに可愛くて人生一番したたかにわたっていけるタイプの女だ!

私が一番嫌いなタイプの女だ!

そしてそんな女とくっつく男は大体私が一番好きなタイプの男だ!

 

南無三!

 

ああ、違う違う。

そんなこと書きたいわけじゃないんだ。

 

 私はどうしたいんだ。

人生どうしたいんだ。

 

中国は好きだけど、それだけで仕事なんて決まらないし決めたらダメだ。

だって、私の人生は22年あって、中国語なんてここ2年のもの。

そんなもので一生決めてしまっていいのか?

 

 でも、中国が好きでやっぱりこの国との縁を断ち切るのは絶対に嫌だ。

 

 

ってうだうだ悩んでたら、そんなもの全部かっ飛ばすようなことが起こったんだ。

 

 それは日本にいる中国人の友人が送ってきた一通の微信

 

「すみか、久しぶり。すみかのおかげで(某大企業)に内定もらえた。本当にありがとう。帰国したら会おう。会いたい。」

 

まじか!

携帯放り投げて万歳三唱。

どうしよう、自分のことみたいに嬉しい。

いや、本当におめでたい。嬉しすぎる。

 

彼は中国の有名大を出た後に京大の院に進学してる留学生。

私と彼はネットでランゲージパートナーとして出会って仲良くなった友達。

同じ京都だし、彼の地元は私の初めての中国だった天津で、

彼の初めての日本は私の故郷の熊本。

 

なんだか縁があるねー、なんていいながらなんとなく仲が良かったんだけど、彼の就活が始まって日本での就職を目指す彼のために私は彼のエントリーシートや小論文を何度も何度も添削をしてあげた。

 彼はもともと中国の大学で機械関係を勉強していて、自転車が好きで大会にも参加して優勝したりとにかく活発な人間で、

その自転車の関係で日本の自動車やエンジンに興味を持って留学を決めたらしい。

 日本で自動車の技術を学んで最終的には母国の自動車産業の発展に貢献したいという壮大な夢を持ってる人。

 

でも、言葉の壁や日本語での面接に苦しんでいた。

 

それでも頑張り抜いて憧れの企業から内定を勝ち取り、夢を叶えたのだ。

 

 

あー、なんかかっこいいよ。

かっこよすぎるよ。

もうぐうの音もでない。天晴れだ!

 

日本の自動車が好き!

 

だけでここまで突っ走れるひたむきさが私は欲しい。

私にはない。

 

なんだかんだ言っていつもうだうだ立ち止まってしまう。

 

多分、彼が今の私なら多分結婚とか、そんな他のこと全部後回しにとりあえず走り出してしまえるんだろうなあ。

 

なんて思ったらなんだかすごく自分がちっぽけに思えて惨めな気分になってきた。

 

このままでは完全敗北。

次彼にあった時、彼に流暢な日本語で話されて、私がぐうの音もでなかったら本当に目も当てられない。

 

ああ一個だけでも勝ちたい。

もともと同じ土俵で戦えるようなレベルの人じゃないことはわかってるけど、

わかってるんだけど!!!!

 

せめて次にあった時、中国語で話せるようにはなりたい。

 中国語さえできたら、この煮え切らない自分にもゴーが出せる気がする。(気のせいかもしれんけど)

 

私がそんな思いに燃えてる横で、彼氏にデレデレに甘やかされてご機嫌で帰ってきた同居人は鼻歌を歌ってる。

 

いや!お前!あんだけの暴言吐き散らかしといて気まずいとかそういうのないんかい!!!

ぶっ殺すぞ!

 

「先生どうしたの?」

 

と、悪びれもせずけろっと聞いてきたから。

もうなんだか全身の力が抜けて、

 

「おかえり。楽しかったみたいで良かったね!」

 

と言うと、彼氏との楽しかったことをひっきりなしにベラベラ話し始めたので、私は話を半分に聞きながら彼に返信を出した。

 

するとそれを目ざとく見つけた同居人が、

 

「誰!これ!彼氏!彼氏でしょ!」

 

と詰め寄ってきた。

 

「そんなわけないだろ!彼氏いたらこんなところ(枣庄)なんてこないわ!」

 

「中国人?日本人?何歳?かっこいいの!?」

 

「中国人。だけど、彼氏じゃないってば!」

 

と、いうわけで。

彼のことを同居人に説明すると、

 

「もうその人と結婚しちゃえばいいじゃん!」

 

恋愛から離れろ!!!!

 

と怒鳴りたくなるのを抑えて、

 

「いやー、ほんと友達だから…」

 

「あ!でも先生日本人の好きな人いるんでしょう!この大学に!」

 

おいちょっと待て!

誰だそれは!今すぐ連れてこい!!

 

だいたい、この大学にいる日本人の男性は、

佐藤さん(既婚)と佐々木先生(既婚&70代)だけだぞ!

もうこれは倫子さんと禁断の扉を開くしかないなあ!ああダメだ彼女も既婚だった!

 

などと悶絶する私の横で同居人はいかに彼氏が素晴らしいものか熱弁を振るう。

 

彼氏と会ってきたばかりの同居人は脳味噌ゆるふわお花畑で何を言っても無駄であった。

 

いや、お前が癇癪起こして大暴れしたこと私は忘れてないからな!お前がぶちギレて気持ちよく怒りを発散させてカレピッピにヨシヨシされてた間、私はもんもんとぬいぐるみとお話ししてたんだぞ!日本人は根に持つんだ!覚悟しろ!

 

同居人のことをほっぽって彼にぽちぽちと返信を送る。

 

将来のことも少し話した。

中国で働くか日本で働くか。

どんな仕事に就くか、何をしたいのか決められないこと、そんなことを話した。

 

「すみかは中国で働く気ないの?」

「働きたいけど、外国人は2年以上の母国での就労経験がないとビザ降りないから難しいかなあ」

「じゃあ、駐在員になるの?」

「うーん、それも狭き門だしねえ…」

「じゃあすみか、中国人になっちゃえば?」

「…………………え!?」

 

 

まあそんなわけで危うく日本国籍を失いそうになったところで。

 

うーん。

どうしよう。

 

新卒で中国でキャリアを始めるのは現実的に不可能だし、ボスの会社に入るなら可能かもしれないけど、やっぱり日本人として日本社会のこともしっかり勉強するのも必要だろう。

だとしたら新卒は日系企業に入るか?それとも中華系外資?うーん…………やっぱりよくわかんない。

 

 取り敢えずは、私と同じように日本の大学(文系)を卒業して中国で働いてる日本人にあってみたい。

 

彼や知り合いの駐在員さんたちみたいに、理系で技術を引っさげて勝負できる人たちと違って、私たち文系は交渉者になるわけだから、働き方や勝負のやり方も全然違うはず。

 

 

 何とつてを探して会いに行こう。

夏休みとか時間ならいくらでもあるし。

 

何とか道を見つけて彼みたいに自分の人生をきりひらけるようになりたい。

 

彼にだってできたんだ。私にだってきっと道は見つかるしチャンスがあるはずだ。

私も必ず道を見つけて帰国しよう。そして帰国したら、「こんにちは」じゃなくて「你好」って言いに行くんだ。

 

負けたくない、負けたくない。

 

取り敢えずあと30日でまたHSKがある。

今度こそ絶対合格して一歩踏み出せるように頑張ろう。

 

というわけで今日はこの辺でおしまい。

次回は予告通りちゃんと前回の続きを書きます。

 

おやすみなさい。