体調不良の長沙。
にーはおにーはお。
私です。
今日も今日とて明日どこに泊まるか決まらぬまま旅を続けてる紋浪です。
いや!ほんとに洒落にならんな。
未だ明日どこに泊まるか分からん。
誰か助けてくれ。
まあそんなことはどうでもよくて、
前回
Qちゃんと別れた後私が向かった先は湖北省の省都、長沙というところ。
私の次なる目的地は、張家界の武陵源というところ。
ただ、ここにいくにはいつも使ってる中国版新幹線、高鉄が使えないから長沙まで高鉄で行って、長沙から寝台特急かバスに乗り換えなければならない。
と、いうわけで建甌からまず長沙に移動しなければならなかったんだけど、建甌から長沙まで直行でいける高鉄がなかった。
故にまず建甌から武夷山まで乗って、武夷山から乗り換えよう!と計画。
しかし、ここで私はとんでもないミスを犯してしまったのである。
さあここで私が実際使ったチケットを見てみよう!
パスポート番号が入ってるから中国のマーブルチョコ(アホみたいにまずい)で隠してるよ!
死ぬほど汚い字がちらりと写ってるけど気にしないでくれ。
さて、お分りいただけただろうか。
建甌→武夷山北駅
武夷山東駅→長沙
これに気がついたのがその日の朝。
えへへ!武夷山って駅二つあるんだー!すみちゃん知らなかった!てへ☆
と、すっとぼけたまま何の対策も考えずとりあえず建甌から武夷山北駅へ。
その電車の中で東駅に行く方法を探してみたら、バスで三時間と出てきた。
お、おのれ…Qちゃん………………
そう、高鉄のチケットを予約するとき
「手伝うよー」
と言う彼女の言われるままに予約したのだ。
それがこのざまである。
もうやだ!アタイ誰も信じないっ!
東駅の電車が出るまであと1時間半。
どうする!私!
と頭の中で踊る大捜査線のBGMが流れはじめた。
とそんな私にタクシーの客引きが近づいてきた。
「お嬢さんどこいくの?連れてくよ」
「東駅に行きたい。どれくらいかかる」
「えっとね…いくらだったかなあ」
「違う、時間。どれくらいかかるの?」
この際お金のことはどうでもいい。
この日疲れからか風邪をひいて体調が絶不調だった私は一刻も早く長沙についてホテルで眠りたかったのである。
「1時間くらいかなあ」
「分った。なら乗るよ」
「でも少し高いよ」
「それは問題ない」
そんなわけでなんとか東駅について、お金を払って高鉄の出発の15分前に駅に滑り込むことができた。
タクシー代は200元もした。
高速に乗ったし観光地価格ならこの程度だと、必死に自分を慰めた。
で、長沙に着いたは良いけれど、ここでもまた道に迷いホテルになかなかたどり着けなくて、このあたりに来ると体調不良の体に限界がきて視界がフラフラして来る。
合計20キロほどの荷物を持って、1時間ほどさまよってやっとホテルに着いた頃には私はもう力尽きていた。
ホテルは一泊750円の安宿だったけど知らない人と同室だった。
私より7つ年上で、大学で留学生相手に中国語を教えているらしい。
それは美しい普通語を操り、本当に聞きやすくて助かった。
湖南大学を卒業したと言う彼女は私にここの見どころや面白いところや話を聞かせてくれた。
本当に私はラッキーだなあ、と思った。
その日の私はもう何にも考えられないほど疲れ果てていて、薬を飲んでさっさと寝た。
朝起きても体調不良は治っていなかったが、お姉さんに教えてもらったところに行きたくて我慢できずにお出かけスタート。
お腹が少し空いてたから北京ダック買ったらまさかの一羽分来て大きな紙袋に入れられてしまった。
体調不良なのに紙袋に北京ダックもって今から山登りなんてなにしてやがる!
って感じだが、もう引っ込みがつかないから行くことにした。
そう、選りに選って山登り。
岳麓山
真夏の2時から登山。
汗がダラダラ出てきて頭が痛くなってきた。
というわけで座り込んでさっき買って来た北京ダックを食べることにした。
死にそうな顔をしながらどう見ても一人分じゃない北京ダックを広げてる私を遠目からいろんな人が変な目で見てることがわかる。
こんな変な女がいたら私でもジロジロ見るわ。
で、脂っこいものを食べて今度は頭痛疲労に吐き気をトッピングした私はもはやゾンビのようになって山を登る。
そんなとき現れた救いの天使様、ロープウェイ、というか、スキーのリフト?
よろよろと駆け寄って、乗り込んでしばらくすると、長沙の街が一望できた。
ただ、私はポンコツだから下山のリフトのチケットは買ってなかったから帰りは徒歩で下山した。
死ぬかと思った。
下山した頃にはくしゃみは止まらないし鼻水と汗まみれの顔で、朦朧とホテルに帰った。
そこから3時間くらい眠って、猛烈な頭の痛みで目が覚めた。
あー、帰りたい。
もーダメだ。
でも帰ろうとも、この割れるように痛い頭を携えてどこにあるかもわからん空港まで行って、北京に行ってそこから高鉄の駅に行って…もしくは国際線で日本に帰って福岡から高速バス…
ああ!めんどくせえなあ!おい!
とさらに頭が痛くなってきた。
でも、薬を飲むにも空きっ腹には飲めない、ということでご飯を探しに行くことにした。
で、適当に入った店で食べた牛肉ご飯が予想以上に美味しくてなんか少し元気になった。
これすごく美味しかった。
下のご飯がもち米みたいにもちもちしたお米で、お肉は甘くて柔らかくて優しい味付けだったんだ。
また食べたいなあ。
で。そのまま薬を飲んで体調が治ることを心の底からお祈りしながらお寝んね。
だって、次なる目的地こそこの旅行最大の難所の張家界なんだもんね。
というわけで、朝になっても全く回復しない身体で目覚めた私はお姉さんに助けてもらってチェックアウトして、ふらふらと駅に向かった。
さあ、いよいよ張家界。
次回もまたまたね!