紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

「面白い奴」になろうとする大学生へ

 

現代社会はみな笑いに飢えているように思う。

だから、ひな壇に登ってるアイドルの女の子も面白いコメントが求められる。

 

一昔前なら顔が可愛ければ笑ってるだけで許されたというのに生まれる時代が違うだけで求められるものは増える一方でアイドルのみなさんにおかれましてはお疲れ様って感じだ。

 

まあ遠い芸能界のことは置いといて、話題をもっと近くに寄せて話をしよう。

 

物心ついた頃にはすでにどうやら親戚の中ではお姫様の自分が一般社会にぶち込んだら、

「まじブス」

の一言で片付けられるようなランクの女だと気がついた私。

 

 が、諦めの悪い幼き日の私はどうにかして男子のそばにいたかった。

 

結果私が取った路線が「面白い奴」だった。

 

小中高浪人、とこれで生き抜いて、大学時代は落語研究会に入部して、人並み以上に「面白さ」に関しては注力して来たつもりだ。

 

幼稚園は好き嫌いがなくて炭酸飲める奴がモテる。

小学校は足の速い奴がモテる。

中学はヤンキーがモテる。

高校は正統派イケメンがモテる。

 

じゃあ、大学は?

これは独断と偏見に満ちてる超個人的見解なんだけど、多分友達が多いやつがモテる。

顔が広い奴。

 

大学生のモテはコミュ力なのだ。

 

社会人は知らん。

私は社会人やったことねーからな!

そして社会人になった暁にはこんなクソブログやめてインスタに移住してキラキラインスタグラマーになるからな。丸の内OLになって誰かのハートを撃ち抜くんだよ。

そこんとこよろしくな。

 

まあそれは置いといて話を戻す。

 

さて、大学生で交友関係が広い人間は三種類に分かれるように思う。

 

1.意識が高く、様々な団体に所属し、それなりの力量やスキルを持ち、必要に迫られて交友関係が自然に広がってるタイプ

2.美人、イケメン。

若い美形は洋の東西を問わず今も昔も周りがほっとかない。この世は地獄。

3.面白くてフットワークが軽い奴。

 

さて。この三つの中に「俺でもなれそうなの」が混ざってる。

 

これが罠だ。

 

「面白さ」というものは簡単に見えて結構難しいものだと思う。

 何気ないエピソードを笑いに変えていくにはそれなりの話術が必要だし、常に意識しとかないといけない。

なんとなく日々これ面白いなーなどと思ったものを引き出しに入れておいて、

ここぞというタイミングで出してくる。または絶妙に外して出す。

これを呼吸するようにできるやつは天才。

これが出来てないのに面白く感じるやつは神に愛されてる。

少なくとも私はそう思ってる。

 

ここで私が何を言いたいのかというと、凡人が面白くなろうと思ったら相当疲れるし、から回る可能性も高い。

 

で、ここでから回ってるやつは高確率で周りから「痛い」とか「寒い」と言われる。

 

そりゃそうだ。

 

高校時代まで部活の集団のなかで何人かのずば抜けたやつの周りでたむろしてるだけで渡って来た奴にはわからない。

「面白い」は1人勝負。

高校時代中学時代冴えなかった運動部の人柄だけのデブに大学入った途端可愛い彼女ができるのはそのデブの中高の「面白い」ということに費やした時間が芽を出したに過ぎない。

 

話を戻そう。

 

「面白い奴」として大学デビューを夢見た人間というのはなかなか諦めることはできない。

 

小学生で冴えないなら中学デビュー

中学陰キャラなら高校デビュー

高校ダメなら大学デビューがある。

 

が、大学にはその先がないのだ。

 

もう次のデビューはない。

 

学生時代のうちに積もり積もったルサンチマンは学生時代に消してしまいたい。

 

故に大学デビュー戦線は熾烈を極める。

 

だから、みんな簡単に「面白い」を諦められない。

 

人気者になりたい。

認められたい。

 

だからこそフットワーク軽めで交友関係広めれば外見が普通でもチャンスはある。

 

そこで、「面白い」やつになろうとする。

これが女ならやたら姉御キャラなど気取りだすが、これを書くと私の心臓から出血が止まらず出家騒ぎになりそうだから今回はネバーライト。

 

 

が、ここまで持ち上げた「面白い」には裏技がある。

 

「素材の暴力作戦」だ。

 

大学生で落研とか芸人志望の変態でもない限りは「面白い」はカースト確立のための手段に過ぎない。

要は自分の話に食いついてもらうために、

自分に注目してもらうために、

面白い人間になろうとする。

 

で、こんなこと言い始める。

 

「俺、今期2単位しかとれてないんよねー。

授業より競馬の方が面白いんよー。」

 

「東南アジアヒッチハイクしてくるわ」

 

「大学やめようかなあもう。学ぶことねーし。クリエイティブなことがしたい。」

 

大学やめるとか言いだすやつに限っては具体的なプランがない!

ホントにやめるやつはある日突然やめる。そして落語家になる。(実話)

 

とにかく、ぶっ飛んだことをやってみる、言ってみる。

 

だって。素材(話題が)ぶっ飛んでたら別に話術やカリスマなくてもみんな話を聞きたくなるでしょ。

見出しが派手なフェイクニュースと本質は一緒。

 

みんなが聞きたくなるような。

誰かの「なんで」「どうして?」が引き出せるような。

 

そして、ここでうまくいって仕舞えばあとは奈落の底だ。

 

「やばー、お前って本当ヤバいやつだよな。」

「◯◯先輩って本当ぶっとんでますよね。」

「お前は普通じゃないよ」

 

ああ、五臓六腑ならぬ承認欲求に沁み渡るそんな言葉は大学生には甘すぎる。

 

 そして、勘違いが始まる。

 

「自分は周りとは違う、ぶっ飛んでてクールな人間なんだ。」

 

という自意識が生まれる。

そして、さらなる承認欲求を満たすために、もっともっと「やべー」とまわりに言われることをする。

 

そして、その夢に浸ってる束の間の間はみんなからもてはやされて、もしかしたら彼女とかできたりして最高のキャンパスライフが始まる。

 

……が、それも三年の前期が終わるまで。

 

就活の始まりとともに、最高のキャンパスライフは幕を閉じる。

 

今までは、特に何もせずにのんびりだらだらとつまらない生活をしながら(そのように見えている。)同級生がいきなり現実にシビアになる。

 

インターンがどうとか、選考が…TOEICが…と始めるのだ。

 

しかーし!

悲しいかな最高のキャンパスライフを手に入れたあなたは!

友人と同じように現実に生きることができない!

 

 

だってまともになることは、自らのカーストの崩壊を意味するんだから。

 

それで今までサボり倒してた授業なんかにこっそり出てみる。

合同説明会に出てみる。

 

が、授業はわからない、恐ろしいほどつまらない。周りがバカに見える!

合同説明会に行っても企業のおじさまは、特別なはずのあなたに興味を持たない!

 

 

なぜ!自分は特別で優れててぶっとんでてクールな最高にクレバーな人材なはずなのに!

 

 

そして、もとの路線に戻る。

 

パチンコを打ち、東南アジアもしくはインドか台湾に旅に出る。

 

4回生なのに残ってる単位は50単位以上ある。

 

 

オッケー、当たり前のことを言うよ。

 

特別なことだとか、ぶっ飛んだことをするよりも、毎日の授業にコツコツ出て、めんどくさい説明会に通い、日々のタスクをこなしていくほうがよっぽど難しい。

 

私は中国のど田舎で1年間働いたんだから間違いない、どう考えても日本で日々の地味なタスクを片付けながら地道に生活するほうがよっぽどストレスがあるし、つまらないのだ。

 

だが、特別で「面白いやつ」になったあなたにはそれがもうわからないの。

 

だから、私が言うよ。

 

周りの人と闇雲に違うことやったり、アウトローにそれてなれる「特別」は特別じゃない。

 

まわりに消費されてるだけ。

 

飲み会のネタになるから、話の種になるから。

 

あなたの周りの人はあなたが思うよりもずっとずっと大人で賢い。

 

未来とか将来のことを一生懸命考えてる。

 

考えた結果やりたいことを少しずつ諦めてる。

 

でも、そんなときなんでもやりたいことをバカみたいにやってるあなたを見たら、面白いって思うじゃない。

見ていたいと思うじゃない。

 

そう、貴方はどこでも通用する面白くて特別な人間になったんじゃないの。

 

まわりに消費されるためのピエロなのよ。

 

だから、あなたが何もうまくいかず四年の大学生活棒に振ったのに、

その間誰もあなたに警告してくれなかったんじゃないの?

 

一浪一留、そんな悲惨な成れの果てをたくさんたくさん見てきた。

 

だから言いたい。

 

あなたは本当にモテるために大学生活捨てるの?

高校の同級生にむけてツイッターリア充アピールするためにまわりにピエロとして消費されることを選べるの?

 

もう一度考えて欲しい。

踏みとどまって欲しい。

 

 

何もバックパックするなと言いたいわけじゃない。

パチンコするなとも言わない。

大学もまあやめたきゃやめちまえって思うし休学もしたけりゃすればいい。

 

私はバックパックも休学もやった。

 

ただ、それが自分のためなのか自分で選んで自分の人生に必要なのか、幸せは自分で決めようよ。と言うことが私が言いたいことなのだ。

 

自分の幸せは自分で決めなければならない。

自分の人生は自分のものでその一部でも他人に消費されるものであってはならないと思うから。

 

それでもどうしても立ち行かなかくなったら相談してくれ。

Twitter→@sunichanman

 

そして、違ーんだよ。

俺は本当に面白くて聪明(賢い)で話術だけで登っていくんだ。

 

ってひとは、立命館大学落語研究会はいつでも門戸を開いてるので是非扉を叩けばいいんじゃないかな?

 

まあ私は引退したからいねーけどな!

会いたきゃDMくれ。頼む!

 

 

 

 

ちなみに今日からちゃんと毎日更新する。

楽しいこともかくからみんな。見てくれ!

 

 

以上!