紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

同居人との一日

 

 今日同居人が午後暇か?という質問を投げつけてきた。

よく考えてなかったから没有(ないよー)と答えて、

 

ああ!やってもーたわ!

 

と思った。

 

というのも最近土日の遊びの誘いも増えてろくすっぽ休めてないから月曜は授業があることにして午後はもっぱらダラダラすることにしているのに、おバカな私は

 

没有と答えてしまったわけだ。

 

そうなると同居人は目を輝かせて、

ご飯いこ!ご飯!バス乗って!

 

出不精の私はこのバスでのお出かけが億劫だけど同居人はバスでのお出かけが大好き。

しかしもはや断る理由が見当たらないのでついていくことにした。

 

二人でバスに乗って、老年学校とかいうわけのわからん名前の駅で降りる。

 

同居人によると、この辺りの街は枣庄で最も古い街らしく、ここの住人は中年の頃からここに住み着き今高齢者になってるらしい。

 

 ここらの店は創業20年を超えるものがゴロゴロしてて美味しいところも多いとか。

 

今日はあっさりしたものが食べたいといった私を同居人は水餃子のお店に連れていってくれた。

 

街並みはこんな感じ。

 

 

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こんなお店

 

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肝心の水餃子こんな感じ

 

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あったかくて味が濃くなくて美味しかった。

 

で二人で家に帰る道中いろんな話をした。

 

同居人がなんで日本に行くのか、他の二人の学生の状況なんかを話した。

 

これはまた長くなりそうだから今度書くとして、

そんな話をしているうちに同居人とアニメの話になった。

日中のアニメの違いについて話している中で、

前々から中国の映像作品を見て見たいなあと思ってた私はすかさず同居人にお勧めを聞いて見るといくつか勧めてくれたから今日は一つ一緒に見よう!という同居人の誘いに乗って二人で映画を見ることになった。

 

見たのは日本でも一部の間で話題になってた、

大鱼海棠という映画。

 

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2016年夏に公開されて中国で大ヒットしたメイドインチャイナのアニメ作品。

 

丁度私が南開大学にいた頃やってて見たかったけど当時中国語も全く話せなかったし読めもしなかったし中国でのバスの乗り方や動き方もわからなかったから映画館にもいけずに見れなかった作品。

 

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予告動画はこんな感じ。

 

千と千尋とポニョを足してそれにCGをふんだんに使い込んだ映像に、人魚姫のようなストーリーが乗っかった映画。

 

こう言葉にするとすごく稚拙なんだけどとにかくこれがすごくよかった!

 

中国すごいなあ。と素直に感動した。

 

本当に全編通して全てが綺麗だったし、ストーリーも切なくて暖かくて本当に良かった。

 

なにぶん中国語だったし同居人も一緒だったから一時停止もできなくてとりあえず通して一回見ただけだからわからないところもたくさんあるんだけど、ざっくりとしたストーリーはこんな感じだ。

 

神でも人でもない国の住人の主人公、椿の暮らす集落では16歳になったら魚に姿を変えて人間の世界を1週間の間見にいくのがしきたり。

椿も、もれなく人間の世界に行くことになるが七日目の嵐の夜に人間の漁師が仕掛けた罠にはまって動けなくなってしまう。それを助けてくれた人間の少年は彼女を助けたせいで荒波に巻き込まれて命を落としてしまう。自分のせいで死んでしまった少年の魂を人間界に戻し生き返らせるために椿は親友の少年、湫とともに様々な試練を乗り越えることとなる。

 

とにかくストーリーも良かったけど映像の美しさに終始舌を巻きっぱなしだった。

 

 この映画はあと何回か見てしっかり全編わかったらまたここで取り上げたいと思ってるから待っててね。

 

もしも日本で公開されたら絶対観るべき作品だと思う。これから先中国のアニメが日本のアニメの大きなライバルになるだろうなあ、とドキドキした。

 

そして映画に感動すると同時に100分ある全編中国語の映画を全部見通して、ストーリーがざっくり把握できたことにも結構感動した。

 

今回この映画を見てもっともっと中国の映像作品に触れて見たいと思った。

 

アニメだけじゃなくてドラマとか映画とかね。

 

で、そのあと同居人と靴を洗った。

同居人はいつも白い靴を履いているからよく靴を洗っている。

 

私の靴が少し汚れてることを前々から気にしてたらしく洗ってもいいか?と聞いてきたから死ぬほど恥ずかしくなって、

 

じ、自分でやるよ!

 

と言ったら、靴を洗うのが好きらしく汚れた靴を洗いたいから洗わせてくれ!と来た。

 

どうやら嘘じゃなさそうだから隣で洗ってるのを見てることにした。

同居人は靴を洗う時のブラシの音が好きだという。

そう言われて聞いてたらなんだか心地の良い音の気もしてきた。

日本にいた頃は靴を洗ったことなんてなかったけど、帰国したら同居人みたいに自分の家で靴を洗いたいなあと思った。

 

私の靴は同居人の手によって新品のようにピカピカになり、気がつけばもう夕方だった。

 

本当にいい1日だったなあと幸せな満足感に包まれながら今日はもうお休みなさい。