紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

上海の夜は優しく。

 

にーはおにーはお。

私でーす。

紋浪です。

 

日本から戻ってきてもう3日目だけど本当に立ち直れてない。

日本に帰りたい。

 

 そううだうだ言いながらも今日も昨日も上海留学中の澤出氏にいろんなところに連れていってもらった。

 

いや!上海!良いね!

 

まず昨日はHSKを受けにいった。

電車に乗って15分前に目的地に着いたのに、

なんか目的地にいったら該当する教室がなくてパニックに。

 

残り7分。

9時までに入室できなければアウト。

ここでアウトなら払った10000円とちょっとの受験料もパーだ。

 

悔しくて涙が出てきて路上にうずくまったそのとき、

 

HSKはあのビルの7階よ!移転したのよ!」

 

と鮮明な日本語が私の耳に飛び込んできた。

 

そんなん、もう走るしかないじゃんか。

そして無事に1分前に入室することに成功した。

 

まあ試験の結果はどうでもいいけど(絶対落ちたから)、あの不思議な声はなんだったのかしら。

 

真夏の上海。アスファルトは熱気を乱反射して視界がゆらゆら揺れている。あの声はうつつか、はたまた現実なのか…

 

なんてこと全くなく。

単にHSK受ける他の日本人を送り迎えにきてるおっさんでした。

 

試験終わったら教室の外で自分が送ってきた日本人を待ってるところにいたから丁寧にお礼を言った。

 

 

で、そのあと澤出くんに連絡を取って合流。

上海の大きなショッピングセンターを見て回ってコリアンタウンで焼肉を食べた。

 

街中に露店が出てて、かわいい雑貨がたくさんあってあって澤出くんと日本語を話しながら見てたら露店のお兄さんが流暢な日本語で話しかけてきたのにはびっくり。

 

本当に上手でちょっぴり西の方の訛りが入ってる日本語を話すお兄さんにしきりに勧められたからこんなのを買った。

 

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25元。

テーブルにこの中の部分を置いて、ハートのついてる銀の金具がカバンをかけるフックになるっていうやつ。

ちょっと前に日本でも流行ったよね。

 

銀か青か悩みながらあーだこーだいいながら買い物するのが楽しかった。

 

キラキラしてて本当に綺麗でその日はずっとうっとりそのキーホルダーを見つめてた。

 

焼肉も美味しかったんだけど2人ともお腹が好きすぎて写真も撮らずに食べきってしまった。

 

で、その日は地下鉄の駅でバイバイした。

 

次の日は夜景を見にいこう!ということになっていたから待ち合わせは午後四時半。

 

 で、その日はなんだかHSKとか中国に戻る道中の疲れがたまっていたのか泥のように眠った。

 

目が覚めたら午前11時でビビった。

 

そこからノロノロと起き上がって待ち合わせの四時まで色々働いた。

 

まず、この上海において私がチャレンジしたかったこと!

それは…

 

シェアバイクデビュー!!!!!

 

中国ではシェア自転車ってのがすごく浸透しててこれがすごく便利らしい。

 道端に落ちてる自転車のQRコードを専用のアプリで読み取って鍵を外して好きな場所まで乗っていく。

で、なり終わったら鍵をかけて乗った距離に応じてお金を払うという仕組み。

 

 

最大手とかいわれてるofoのアプリをとって、身分証(パスポート)の写真をアップロード。

ここまでは理解できたんだけど、

このパスポートの写真をアップロードするときになぜかパスポートと自分の顔を並べた写真をアップロードしなきゃいけなくて、パスポートと自撮りする羽目になった。

 

すごい不細工な自分と不細工なパスポートでかなーりげんなりしたけど、これでやっと自転車に乗れるようになった。

 

 自転車は便利だし上海の街を自転車で走ってたらなんだか中国に溶け込めてる気持ちになってすごく楽しかった。

 

で、この自転車に乗ってなにするかというと中国銀行を探すのである。

 

 電子マネーの残金が心もとないと思って一番近い中国銀行の支店を調べたら1.1キロメートル。

上海の午後一時の炎天下の中をキコキコ自転車を漕いで、カードの残高照会をしたら1400元(24000円)のこってて、まだまだ残高があったから腹が立った。

 

せっかくきたわけだし腹もたったから結構な額を口座にぶっこんだ。

 

いいんだ、あと五ヶ月あるしどうせ使うんだからね…。

 

で、そのあと洗濯をした。

これも洗濯機なんて贅沢なものはないから手洗いである。

生まれてこのかた手洗いなんてしたことない私だけどやらなければ明日履くパンツはないから一生懸命洗った。

 

 てか、棗庄にいる時から思ってたけど異国で自分のパンツ洗ってる時って本当に惨めな気持ちにならない?

 

私毎回惨めすぎて泣きたくなるんだけど。

 

あ?そんなことはない?

オッケーですわかりました。話を戻しますね。

 

で、無事パンツを洗ったところで少し休憩していそいそと待ち合わせの上海科技会館駅へ。

 

なんでもこの駅は上海最大の偽物市場らしく澤出くん一押しということで今日はここからスタート。

 

もう入口から怪しい。

 

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中はこんな感じ。

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有名ブランドのリュックがずらり!

 

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服もすごい!

今回私が一番びっくりだったのは上海の偽物市場にあるものの精巧さとかっこよさ。

 

今まで韓国、北京、ベトナムと偽物市場を歩いてきたけど上海の偽物市場はとにかく商品のセンスがべらぼうにいいし、クオリティが高い。

 

一番すごいと思う。

 

ベトナムはどう見ても偽物じゃん…みたいなクオリティの低いものが混ざってたし、

北京はプラダとかグッチとか訳のわからんハイブランドしかないんだけど、

 

上海はパクるブランドもちょうどいいんだよね。

FILAとかラルフローレンとか、ギリギリ低下で帰るけど高い。

価格帯が一万から3万のものを2000円から5000円で出してくる。

 

これはなかなかすごいことだなあ、と思って感動した。

 

あまりにも可愛いものとか好みどストライクなものが多かったから、思わず買いそうになったけど、すでに荷物が多いし、今から中国各地を回って一ヶ月近く走らないといけないのにここでお金を使いすぎてはいけない…と断腸の想いで我慢。

 

澤出くんは、450元ふっかけられたのを80元に値切ってた。

 

たくましくなったものである。

 

私が買ったのはこれ。

 

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翡翠のストラップ。

干支のストラップが欲しくて今まで見た干支のストラップの中で一番可愛いから買った。

 

なんかストラップばっかり買ってる気がするけど、かさばらないものを選ぶとストラップになってしまうのはもはやしょうがない気がする。

 

これも最初38元ふっかけられたのを20元まで値切って買った。

 

 

で、満足してたら

 

とっても可愛い時計が出てきた。

なんだこれは…可愛いの暴力。

 

立ち止まったらすぐさま売り子に捕まった。

 

値段を聞くと480元(8160円)

 

高いわ!買えるか!

 

やっぱりやめとこう。

いくら時計を日本に忘れたからって買う必要はないぞ。

 

と、思い直したけど「いくらなら買う?」としつこいから、

 

200元!

 

と言い放つ。

するとあっちもすごくて250元!

 

と来る。もうこうなったら逃げるが勝ちだ…と思って逃げることにすると、

「200元!」

と叫ぶお姉さん。

 

負けました。

買います。

すっごく可愛いです。本当はすっごく欲しかったです。

 

ってなわけで買ったのがこれ。

 

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可愛い。

本当に可愛い、、キラキラしてる文字盤が綺麗すぎてうっとりしてしまう。

 

本当にいつか本物を買ってやるんだ!

ガンガン稼げる女になるんだ!私は!

 

ってわけのわからない決意をして、偽物市場を後にした。

 

 

で。なぜか夕飯は北京ダックを食べることになった。

 

上海で、北京ダック。

 

マジでどうしてこうなったか謎だけど気がついたら北京ダックの店にいたからしょうがない。

 

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こんな風に目の前でお兄さんがさばいてくれて、

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どーん!!

 

皿に書いてあるけど、今回行ったのは全聚德っていう北京の有名な北京ダッグのレストランの上海支店。

 

文化大革命の際、この店の名前があまりにもブルジョアジー的だって、批判されて北京烤鸭店というダサい名前に改名させられた、、

 

なんて面白い歴史のあるお店だよ。

 

北京ダック食べたの久しぶりだったけど本当に美味しかった。

値段もそんなに高くなかった。

 

2年前の夏南開大学にいたころ初めて北京ダッグを食べた時のことなどを話してすごく懐かしい気持ちになった。

 

あのころ同じ学年の学生があと10人ちょっといたけど結局あのあと留学したのは私と澤出くんだけだったんだよね。

 

北京の偽物市場もその時行った。

今日はなんだか懐かしくなることばかりだったなあ。

 

で、日が落ちたということで向かったのは…

 

外滩!

 

「夜景が綺麗なんだよー」

 

という澤出くん。

 

ごめんね、正直夜景なんてそんなに興味は…などと思っていたんだけどこれが大きな間違いだった。

 

こんなおしゃれな町並みを歩いて歩いて、

 

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 最初は楽しかったけど、夜景を見る展望台まで歩く道は、とにかく人が多くて2人ともほとほと疲れはてて展望台に着いたんだけど、目の前に飛び込んできた景色に圧倒されてしまった。

 

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えー、なにこれ。

こんなのずるいでしょ。

 

言葉がなくなってしまうほど綺麗だった。

 

同じような写真を何枚も何枚もとった。

もうシャッターが止まらない。

 

どうしてこんなに綺麗なんだ。

この景色を作るために建物を計算して作った?

 

今回3回目の澤出くんもやっぱりぼんやりと見惚れてる。

 

澤出くんは初めて上海に来た時この夜景に撃ち抜かれて留学を決めたわけだからこの景色に対する思い入れは強いよね。

 

でも、分かる。

私がもしも棗庄に来る前に上海に来てこれを見たら、私も澤出くんと同じように上海に留学してたかもしれない。

 

高度経済成長真っ只中の中国のギラギラしてて綺麗なところを切り取ったみたいなこの景色は本当に魅力的。

 

汚いものがあったとしてもそれはこの夜景を彩る夜の闇が覆い隠してしまうしね。


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見とれる澤出くん。

 

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私。

 

「写真で見たことあるしー」

 

などとすかして、見に行かずに終わろうとしてたんだけど本当に来てよかった。

 

ほんと自分の目で見ることと写真で見るのは違う!

 

とよく言われてるけど本当にその通りだと思う。目の前にこの夜景が広がってる迫力を、みんな肌で感じて欲しい。

 

興奮して頭がおかしい話し方になってる私のムービーを載せておいたので物好きな人は臨場感を感じてくれ。

 

 

 

 本当に久しぶりにゆっくり話せて楽しかった。

澤出くん本当にありがとう。

 

彼は明日から船で日本に帰るという暴挙に出るらしい。

二泊三日かかるということらしいので頑張ってほしい。

 

「次会うときは棗庄で!」

 

と爽やかに地下鉄に乗り込む澤出くん。

案内できるように頑張らなといけないなあ、とぼんやり考えた。

 

上海でこんなの見せられて太刀打ちできる場所はあるのだろうか?

 

誰でもいいから教えて欲しい。

 

さて。上海生活も明日で最後となった。

 

明日は豫園に行こうと思う。

 

ここもまた夜景が綺麗らしいからすごく楽しみ。

 

そして明後日には厦門にいくんだ。

 

ボスからかかって来た電話も微信も無視してどんどん自由になってしまえ私。

 

そうすればビクビクしなくて済むし、

なりたい自分に近づいていけるのだ。

 

 

そんなわけで今日はこのへんでおやすみなさい。