にーはお。
なんか旅行記書くのがめんどくさくて放置してました。
私です。
紋浪です!
もともとこのブログは私が中国で何考えてどうやって生き残ったのかを記録するためのものなので、残り少ない中国生活。
特に書くことなくても書きたいときに書いていきたいと思う。
さてさて、
只今、絶賛ボスと楽しい(死んだ目)追いかけっこ at 枣庄
の私だよ。
ちなみにこの他に北京編、上海編があるよ。
聞きたかったら個人的に聞きにきてくれ。
酒持参でな!!
まー、なんで私とボスがこんな不毛なことを行なっているかというと、それは数週間前に遡る。
数週間前、ボスから電話が来た。
「国慶節。あなたに会いに行きます。嬉しいですか?」
いや、そんな「嬉しい」以外の言葉を許さん感じで言われたらもうねえ。
「あー!まあ!はいっ!嬉しいっすね!」
と返すしかない。
「私も嬉しいですよー」
そうかそうかそりゃよかったな!!!
というわけで、電話を切った途端に私は国慶節棗庄を離れることを画策し、電車の切符をとって上海まで高飛びすることにした。
なんで私がボスにこうまでして会いたくないのかというと、
なんとなくこのおっさんがいると話がややこしくなるので、あまり自分の状況に口出しされたくないというのと、
(劉ちゃんともボスが余計なことを言ったせいで大げんかになったことがあった。)
このボスは過去に私にかなーりいかがわしいことをやろうとしたという前科があるので、私は6月以降このややこしい男から逃げ回っていたのである。
で、国慶節上海逃亡もきまって喜びまくっていたら、
「腰が痛いから国慶節行けなくなりましたね!」
ときた。
ふざけんなこんちきしょう!
って感じだ。
まあ、とにかくボスには何も言わぬままに上海に向かい、楽しい国慶節を過ごしていた私だけど。
「あなたどこにいますか?」
というメッセージ。
え、普段そんなメッセージないのに。
なんで今日?
棗庄から出たことに勘付いたか?
でもなぜ?
いやー、怖いわー!本当に怖いって!
怖いから私考えないね!
私はしぶしぶ、
「しゃ、上海っす…」
とおくったさ。
「なぜ?」
なぜってそりゃ…あんたに会いたくないからだよ…。
「あっはっはー!面接です!今職さがしてるんですよー!」
と心と裏腹に豪快に笑っておいた。
「なんで仕事探す必要ありますか?あなたは大学卒業して中国の私の会社で働けばいいですね。大丈夫ですよ。心配しないで」
もーどっからつっこめばいいかわからん私はあばあばいってた気がする。
ま、そんなわけで近々来るということでまた上海から帰った3日後からの西安行きの切符を抑えた私。
出来るだけ遠くに逃げたかったんだと思う。
でも、倫子さんが
「今週末アイドル呼ぶよ」
と言ってきたので、その切符はキャンセルした。
アイドルは兵馬俑に勝つのである。
それに真面目な話、日本人がたくさんいる状況にボスが来たとしても勝てると思ったのだ。
が、その週末ボスは来なかった。
そして、昨日の夜。
あのメッセージが来たのだ。
「明日、君に会いに行くよ」
ちくしょーーー!!!!!!
月曜から来るなんてノーマークだった。
週末や祝日に来るなら棗庄から出て逃げ回れるが、月曜から金曜は私は劉ちゃんたちの授業をしなければならない。
つまり棗庄に縛り付けられてしまうのである。
実は、私は前回(7月)にボスが棗庄に来た時、
日本に帰る、という文字通り高飛びという荒業で逃亡したのである。
その時は土日だった。
北京から私が棗庄に逃げ帰った時は夏休み。
休みや連休や土日に私が逃げたという前例を踏まえての今回の月曜からの訪問という采配。
敵ながら天晴れである。
逃げるのは楽しい。
高揚感があるし、物語の主人公になった気持ちになれる。
ゆえに私はボスのことが本当に怖くて危ない目に遭ったから逃げてたんだけど、この頃は半分楽しんでいた。
しかし、雲行きが怪しくなったのは昨日ボスが送ってきたwechatの文面である。
「明日、君に会いに行くよ。」
その中国語の文面は読んで理解できたけど見たことのない表現だった。
で、それを倫子さんの日本語科の学生に見せると、
「こんな言い方は恋人や愛人にしかしません!先生が生徒になんてありえない!」
との反応。
すぐ家にいた劉ちゃんにスマホを渡してボスとのやり取りを見せると、劉ちゃんと隣にいた王ちゃんの顔色が見れば見るほど青ざめていく。
おそるおそる、
「あのね、ボスってあなたの彼氏とかじゃないよね…?」
と劉ちゃんに言われて事の重大さをわかってない私はヘラヘラ笑いながら
「んなわけないじゃん。冗談言わないでよ」
というのに緩む事ない彼女たちの神妙な表情。
どうやらボスが私に送ってきてる言葉やメッセージは中国では先生が生徒にするのにはありえないようなものだったらしい。
そこからの中国人たちの動きは早かった。
すぐさま、私は劉ちゃんに言われた通り日本人の男の人で助けてくれる人(アイドル)を探し出して連絡を取って、そのあとなぜか王ちゃんと病院に行った。
劉ちゃんは私を病人にすると説明して、
王ちゃんと劉ちゃんの助けを借りて診察らしきものを受けて診断書をゲット。
さらにダミーの風邪薬とマスクと熱さまシートを購入した。
「あいつがきたら、私が先生は高熱が出て臥せってるという。あいつは必ず会いにきてあなたのおでこに触って熱を計ろうとするだろうから、その時のためにこの熱さまシートを貼っとくの。そして、ここに診断書もある。」
王ちゃんと劉ちゃんの本気度に事の重大さを思い知る私もどんどん怖くなってきた。
「でも。友達の日本人に助けてくれるように昨日頼んだ…」
「それは最終手段。今は月曜日。もしあいつが今日先生を探しにきたら熱で押し通せるけどいくらなんでも3日が限度。その先は別の理由を用意する必要があるの。金曜午前まで持ちこたえる為にはあらゆる状態を想定して、あらゆる策を講じないといけないの。」
そう、今週末また上海での面接が入っていた私は運良く土日の上海行きが決まっていたのである。
「面接の会場が上海だったのは神の助けだよ。上海まで行けばあいつの権力もツテも何もない。絶対に安全よ。」
そう、ボスの地盤は北京。
面接会場が北京ではなく上海だったということは私にとって天の助けなのだ。
「で、でもなんでこんなことになっちゃったんだろ…」
「それは先生がボスと話す時いつも優しい。かわいい。あんな話し方したら勘違いする。しょうがない。」
と胸を貼る劉くん。
うち回すぞ。
あー、鼻毛と戦ってメンヘラホイホイとか言われて嘆いてたのに、まさかボスまで変になるとは。
私はいい加減自分の他人との向き合う姿勢を改めるべきであると思う。
まあ私の名誉のために書いとくけど、ボスはもともと好色な人らしいんだけどさ。
てなわけで、波乱の月曜日としか言いようがない一日から今週はスタート。
今回もこの不毛な追いかけっこは私が勝つ。
あいつが地団駄踏んでる頃、私は上海の空の下で優雅に外灘の夜景を眺めている。
そんなハッピーエンドを迎えるまでは容赦なく迎え撃つ、気を引き締めて今週もみなさん、元気出していきましょう。