こんばんは。
日本にいるときは4時にネンネして、朝の12時に起きるという吸血鬼のような生活をしていた私です。
中国に来た途端毎日11時に寝て6時半に起きるという理想的な生活を手に入れました。
とても身体が軽いです。
まあそんな私の話は置いといて、
今日はみなさんお待ちかねの(まってたかどうかはわからんけど)
ご飯のお話。
折しも授業で習った、言葉。
「吃饭了吗?」
(ごはんたべた?)
これ、実はニーハオと同じくらいよく使う中国の挨拶の言葉なんだよ!
これへの答えは、食べてても食べてなくても
「吃完了。你呢?」
(たべたよーあなたは?)
が正解。
これをたべてない、などと正直に言おうものなら、たちまち体調が悪いことを心配されたりたべきれないような食い物を渡されたりする。
(全て1週間の間にやらかしたこと。)
そんなわけだからあんまり意味を気にせずに受け止めないといけない言葉なんだけど、
中国は美食の国。
今も昔も食べるのが大好きな人たちの住んでいる国。
この挨拶の言葉はそんな中国という国を綺麗に表してるように感じるからすごく好き。
私も使う機会を虎視眈々と狙っているよ!
そんなわけで、北京に来て1週間。
その毎日のご飯は、中華に始まり中華に終わり、また中華がやってくる。
中国人の食卓は基本全て中華。
ハンバーグ、スパゲッティ、ポテトサラダ、そんなものはない!
全て中華!
外食すらも全て中華料理店!
これは私がまだしっかり見れてないところもあるから自信ないけど、未だにファーストフード以外の外国料理店を見つけてない。
イタリアンとかインド料理とか見あたらない。
この中華料理づくしの生活に意外にも私は上手いこと順応して楽しんでるけど、同居人のイタリア人は今日は限界宣言をしてイタリアンを食べに行ってしまった。
そりゃ、イタリアンと中華じゃ差は大きいもんな。仕方ないよ。
そんな中で私が1週間で食べたものを抜粋して書いていきたいと思う。
まず1日目の昼ごはん。
白いのはうどんより細いうどんみたいな麺。
乗ってるのはきゅうり。
これにはなんの味もついてなくて、隣にあるトマトと卵を甘くにつけたようなものをぶっかけながら食べていく。
このトマトの料理はべらぼうに味が濃いから恐ろしいほどに味が付いてない麺にかけるとちょうど良くて美味しい。
麺の量がとてつもなくて一生懸命完食したら満面の笑みで、
「おかわりあるよ」
と言われて椅子から落ちそうになった。
夕飯はこんな感じ。
これまた濃い味付けをご飯にぶっかけてたべます。
そして今回私を一番苦しめた食べ物がこちら。
3日目の夕飯
この右下の茶色いの。
これは、麻豆腐と言って北京の郷土料理らしい。
これが口に入れた とたん今まで嗅いだことのない食感に香りに味に混乱する。
緑豆というものを発酵させてつぶしたものを羊の油で炒めて作ったものらしく、
北京の伝統料理らしい。
かなり癖のある味で中国人でもあまり食べないというこの料理、ホームステイ先の家族は生粋の北京人で大好きらしく、笑顔で私に進めてきたけど、一口食べて無理だなあと思った。
しかし、ノーと言えない日本人の悪いところを遺憾なく発揮して私は
「美味しいー」
と。
そして、その日から毎日食卓にはこの麻豆腐が並び、大さじにいっぱいにご飯に乗せられることに。
食卓に灰色のこれが現れるたびに格闘し
いつしか、本当に食べれるようになったから自分の適応能力すごいなあ、などと思った。
だいたい私自身が何食べてるのかわからないのに、私の体はこのわけのわからない食べ物をきちんと栄養素ごとに分解して取り込んでいくのってめちゃくちゃ賢いな。すごいなあ。
などとあまりにも文系的に体のことを考えてる今日この頃。
そんな今夜のご飯は、
これ!
大好きになったトマトと卵に、牛肉と香菜を甘く煮込んだスープ。
これも麺にかけてぐるぐる混ぜて食べるよ。
味の濃ゆいおかずをご飯や麺などの主食と混ぜて食べるのが中国式のようで。
私はなんだかんだ言いながらもこの食事を結構気に入ってる。
大皿からおかずを自分の主食にかけて食べるのすごく楽しい。
さて、そんな感じでホームステイ先のご飯を紹介してきたけど、普段学校のある時の昼ごはんはどうなってるの?
というと、
それはコンビニでお饅頭を買って食ってるよ。
うまく撮れてないけど、中国のコンビニのお饅頭売り場。
この肉まんが1つ2元(34円くらい)
中はこんな感じ。
別の日に食べたサツマイモの蒸しパンみたいなの。
こんなので、
まさかのなかは空洞。
甘くて美味しかった。
これは1つ1.5元(25円くらい)
これにある時は牛乳つけたり。
またある時は飲むヨーグルトだったり。
本当はレストランとかいろいろあるんだけど、夕飯も結構ボリュームがあるからここでここぞとばかりに節制してバランスを取ろうと思って食べたいのを我慢。
中国留学は本当に太るということで有名だから、とにかく自制と自己管理に努めないといけない。(ああでも好きなだけ好きなもの食べたいなあ)
そんなわけでコンビニでお饅頭1つか2つと飲み物という献立で昼をすませる私は毎回昼ごはん代は日本円で200円いくかいかないか。
北京に来た当初、いろいろ不安すぎてアホみたいにお金を下ろして今手元に1300元(22,000円くらい)あるんだけど、全く使い終わる気配がない。
というわけで明日は中国茶用の水筒を街のお茶屋に買いに行こうと計画を立てていた。
中国茶用の水筒っていうのは台湾や中国で売ってある茶こし付きの水筒でこんな感じの。
台湾のはプラスチック製が多くて
中国のはガラス製が多い。
私は台湾の持ってたんだけど日本に忘れてしまったからこっちで買おうかと目論んでいた。
ついでに茶葉も買っちゃおう。
と、ウキウキしていたら、
ホームステイ先の家族がまさかのプレゼント。
水筒と茶葉
数日前何色が好きなの?と聞かれて、さっと色の単語が思い浮かばず唯一知ってる緑と答えたんだけど。こういうことだったのか。
なんか、私嬉しくて泣きそうになってしまった。
あー、外に出た時、私と顔を合わせている時以外に私のこと考えてこんなの準備してくれてたのか、それがすごく嬉しい。
大喜びして目の前で水筒に茶葉とお湯を注ぐ私をおじさんもおばさんもニコニコして優しく見ていてくれた。
お茶も美味しいしたくさん入ってる。
当分買う必要がなさそう。
と、いうわけで。
ホームステイ先の家族の優しさのおかげで水筒と茶葉を手に入れた私は、人民元を使う機会を失った。
いや、本当に使う機会ない。
中国に来て1週間。
ホームステイ先の出してくれるご飯は相変わらず多いけど、こちらの国では完食すると足りないというふうにみなされるということ、を身をもってわかった私は前みたいに無理して食べることをやめて好きな量を食べて残すことを覚え、
電車に乗る時はカバンを前にかけることを覚え、
改札や地下鉄の荷物検査(中国では地下鉄に乗る時にいちいち荷物検査を受けなければならない。)で手間取る人をイライラしながら待つのではなく、スムーズに追い越せるようになり、
一つ一つ中国で生きるすべや、振る舞いを覚えていっている。
北京の横断歩道は今日も赤信号なのにこの有様。
日本の方が楽なこと、きちんとしてることはたくさんあるけど、
私は脇目も振らずに割り込んでいく自由さも、
横断歩道を縫うように渡っていく北京人の器用さも、
手こずる人をイライラしながら待つのではなく、さっさと追い抜く合理性も、
嫌いではないし取り立てて攻めることではないと思う。だってこれは北京で生きるための自衛で知恵なんだから。
そんなわけで1週間経って、大分肝も座り、覚悟も決まり、構えができたところでだけど北京生活もあと残すところ3日。
これが終わったら山東省の迎えのお兄さんに連れられてインターンシップのスタート。
また新しいところでゼロから始まる生活に期待も不安もフィフティフィフティ。
だけどとりあえずは何も考えずに素敵なホストファミリーや学校の先生がいる大好きな北京での生活を満喫したいとおもう。
そういうわけで今日は長くなったけどまあそんな感じで。
おやすみなさい。