紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

コンビニのお兄さんに背中を押される話

 

你好你好。

最近身体好吗?

 

北京生活も明日で最後になったよ!

今日は学校の最後の授業だった。

 

今回学校のことや中国語の勉強のことはまたしっかり書くとして最近中国人にけっこうやられてる話ばっかり書いてたんだけど、

 

今日!

中国人が立て続けに優しくしてくれたからそれについてガンガン書こうと思う。

 

さて、私のホームステイ先から学校まではバスと地下鉄を乗り継いで1時間くらい。

 

北京のバスも地下鉄も使いたければこれがあるととても便利。

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特にバスはもはや現金を扱ってないから、これがなきゃ乗れない雰囲気すらある。

 

このカードの使い方はicocaとかsuicaと一緒。

バスの所定の場所でタッチするだけ。

 

ちなみに駅まで2元(34円)。

安いね。

 

北京のバスには運転手さんと、このカードをちゃんとタッチしたか見張ってる人が一人乗ってる。

これがまた公安みたいな真っ黒の服でイカツイおっさんとかお兄さんで怖いんだよなあ。

 

で、タッチせずに出ようものならこの人が瞬時に呼び止めてくるという仕組み。

 

前から思ってたけど中国ってすごくハイテク化とかスマホの導入が進んでる割に変なところが人力なのが面白い。

 バス乗り場で永遠にはタフってバス誘導してるおばさんとか、駅のアナウンスも等間隔に並んだおばさんとかおじさんがメガホンで叫んでることもある。面白いよね。

 

話を戻そう。

で、今日学校に行く時いつものようにバスでこのカードを翳そうとしたらビーって聞いたことない音がなって、手元を見たら残高不足と出てる。

 

 急いで乗務員の例のお兄さんに、現金支払いをしたいことと値段を聞くとお兄さんはあろうかとか、

首を横に振って出るようにジェスチャー

 

 

いや!お前!

それでいいのか!客にちゃんと金を払わせるのがお前の仕事だろう!

それをこんな簡単に諦めていいのかー!

ここで頑張らなかったらお前、ただバスに乗ってぐるぐる北京の街を回ってるだけの人だぞ。

何だその仕事楽そうだな!私も就きたい!

 

などと様々な感情が駆け巡ったけどいわれた通り降りたらそのままバスはいってしまって私は最寄駅についた。

 

地下鉄の駅に着くと今日に限って兵隊のお兄さんやら公安のお兄さんが歩き回っている。

なんかあったのか?と思ったけど他の人に変わった雰囲気がないのでそういうもんかなあ、と思って駅の中を歩く。

 

しかし、ここで私がひとつしなければならないのが先ほど残高がないことがわかったカードへのチャージ。

 

しかし何度やってもこれがうまいことチャージができず、100元札を何回も何回も突っ込んでも戻ってくる。

 そして挙げ句の果てにお金もカードも出てこなくなってしまった。

 

もう、仕方がない。

カードも100元も諦めようと思って、別の券売機に行こうとしたところで後ろを見たら兵隊さんが三人くらいと公安がいて。

 

私は死を覚悟した。

 

「ご、ごめんなしゃい…」

 

と訳もわからず思って会釈して立ち去ろうとするとものすごい勢いで何か話しかけてくる。

 

どうやらずっと見てたようで、私がカードも金もとらずにどこか行こうとしてるのを見てたらしい。

 

彼らは私を小さな子供だと思ったようで、ニコニコと優しい笑顔で、係員を呼んだりチャージを手伝ってくれたりした。

 

最後に年齢を聞かれて「22歳」と言ったら呆然としていた。

 

救いようのないアホでごめんなさい。

この券売機で100元札が使えないという大きな表記を見なかったのは私です。

ボタンを押したらカードが出てくるのにパニックになってそうしなかったのも私です。

 

本当にありがとうございました。

 

兵隊さんたちはしつこく乗り場の場所を私に叫び、私は何度もお礼を言って、チャージした交通カードを手に入れ改札をくぐった。

 

 てか、あの兵隊さんやら警察は私なんかで油売ってる場合だったのであろうか。不思議。

 

中国って外国人はパスポート携帯してないのが警察にバレたら罰金だから警察に話しかけられた時は終わったな、と思ったけどまあ色々親切にしてもらえてよかった。

 

 

さらに、この後学校近くのコンビニに行った時のこと。

 

中国のコンビニはお惣菜が本当にたくさんあるんだけど、このお惣菜をどうするかというとお客さんが店員に言って取ってもらってレジで会計ってシステムが一般的。

 

だからコンビニには、レジ係とお惣菜係が分かれて仕事してるのが一般的。

 

私が北京にいる間通いつめたこのコンビニも例外ではない。

 

このコンビニにはただでさえ外国人で発音もままならん私の拙い中国語をいつも聞き取ってお饅頭を包んでくれる優しいお兄さんの店員がいる。

 

 私がくると少し気合い入れて聞き取ろうと姿勢を治すのがおかしいやら嬉しいやらで私は密かにこのコンビニのお兄さんに注文するのが楽しみなんだけど、

今日はこのお兄さんがお惣菜係ではなくてレジ係だったんだよね。

 

で、何を頼むか決めて注文しようとした時レジをやってたお兄さんが私を見て、

「僕がお惣菜やるよ」と言ってお惣菜のところに来て私に「今日はどれ?」と聞いてくれた。

 

私は覚えたてのお饅頭の名前を言うと、何個?と聞いてきて、注文したお饅頭を包んでくれた。

 

「ありがとう、本当に」

 

というと、にっこり笑って

 

「別にいいんだよ」

 

と言うお兄さんを周りの店員さんが囃し立てて少し赤くなって照れてるお兄さんは少し可愛かったです。

 

 

中国人に中国語で話すのはすごく怖くて、

伝わらなかったら?下手だと思われたら?

 

って気持ちがどんなに頑張っても先を走ってしまう。

 

でも、うん。

お兄さんありがとう。

 

たくさんの人が下手な中国語を冷たくあしらっても、

こうやって付き合ってくれる人もいるんだよね。

そういう人を見つけるためにたくさん話しかけていっぱい中国語使っていかないといけないんだね。

 

せっかく中国に来たんだから。

 

家に帰ると、日本にいる中国人の友達からメッセージが来てた。

 

この夏彼女の実家の福建省に遊びに来ないか?

 

というお誘い。

もちろん、行くに決まってる。

 

いつもは彼女の日本語の練習相手になってほしい、というお願いから日本語で話してるけどこの夏は、中国語で話せるように頑張ろうと思った。

 

 コンビニのお兄さんが少し私の中国語に付き合ってくれたように、私も日本に帰ったらバイト先でも道端でも大学でも、少し立ち止まって手伝ってあげたいなあと思った。

 

異国で自分のために誰かが立ち止まってくれることがどれほど希望を与えてどれ程嬉しいか身をもってわかったところで今日はおしまい。

 

明日は中国人にビビってる自分をぶん殴る旅に出ます。

店で買い物して、レストランで注文してご飯を食べてわからなきゃガンガン道も聞きます。

 

 

明日また見てけろ〜