紋浪ちゃんの覚え書き

気になることとか拙い和訳とか

中国語を話せるようになろう!(留学生向け)

 

にーはおにーはお。

私です紋浪です。

私の愚痴やら旅行記やらあんまり役に立たないことばかり書きなぐってるこのブログですが、

今日は珍しく役に立つ中国語のお話です。

 

私自身半年中国で生活して、中国語をニーハオしか言えないところから生活、旅行、簡単な交流に困らない程度まで底上げして中級ど真ん中まで行って自分自身はここまでの進歩には結構満足しています。

 

残り3ヶ月でニュースや専門的な内容を聞き取れること。スラングや若者言葉に対応できるようになることが目標で、今日も死にそうになりながら頑張ってます。

 

てなわけで、生活に困らない会話力をつけるためにどんな風に私が頑張ったのか。

どう走り抜けたのかを書いて行きたいと思います。

 

今回は検定なんかいらねえ!とにかく話せるようになりてえー!って人向けです。

 

1、中国人を怖がらない。

 

中国人、怖いです。

話しかけたら「あぁ?」って不機嫌そうに言ってきます。

彼らは不機嫌なんじゃありません。

これは日本に置き換えるなら、

「なんですか?」(ニッコリ

と同じです。エライ差ですが同じなんです!(必死

 無愛想で不機嫌な顔してとんでもない親切をぶっこんでくるのが中国人なんです。

ツンデレとでも思って乗り切ってください。

 10回くらいやられたらなれます。

泣きそうになっても10回は無愛想にされて早く慣れてメンタルを鍛えてください。

 

2、発音

 

中国語はとにかく発音が難しいです。

だからこそ、初級では四声の練習ばかりさせられて全然会話に入れず挫折する人が後を絶たない言語です。

 もしこれから留学を考えてる人、これから中国語を勉強しようとしてる人がいるなら、多少値は張りますが、頼むから中国語の個人レッスンに駆け込んでください。そしてプロから中国語の発音の基礎を叩き込まれてください。

 

私は、大学2年までにHSK4級に合格しましたが独学で自己流で勉強してしまったせいで変な発音の癖がついて、全く使えない中国語っぽい何かを勉強していました。

 この頃行った台湾、天津では全く中国語は通じませんでした。

 ダメ元で高額のマンツーマンのレッスンに駆け込んで四声からのやり直しを半年かけてやった結果やっと変な癖を取ることができてちょっとずつ伝わるようになりました。

 

では、もう中国に留学してしまった人、中国にいる人はどうすればいいのでしょうか?

 

まず、死ぬ気になって中国人を一人確保してください。最悪お金払って雇ってください。

とにかく中国人が必要です。

 

読めるのに話せない、かけるのに話せないなら発音すら是正されれば話せるはずです。

 

ではとっ捕まえた中国人に何をしてもらうのか。

 

まず、100文字程度の中国語の文章を用意します。HSK5級のリスニングのテキストや読解の短文なんかがいいと思います。

それに自分でピンインを打ちます。

そしてひたすら読む練習、CDつきの場合はひたすら聞いて真似します。

 

散々練習したら中国人の出番です。

 

練習した文を中国人には見せないで音読してください。

そして、ドキドキしながら、

「听懂了吗?」(聞き取れた?)

って聞いてください。

 

聞き取れたと言われたらこっちのものです。

 

ダメだと言われたら今度は読んだものを渡してもう一回読んで自然でなかったところ聞き取れなかったところを赤ペンかなんかで書き込んでもらってください。

 

よくランゲージパートナーとかで中国人に中国語を習う機会を得ることがあるものの、どうすればいいのか何をすればいいのかわからず疎遠になってしまう、という話を聞きます。

 

中国人をどうか、一人とっ捕まえて付き合ってもらってください。

 

私は同居人、殷くん、張くん3人の前でよく読んでました。

 

だいたい不自然なところで笑われるので、そしたらどうして笑ったのか聞いてみると適切な発音を教えてくれました。

 

これを始めてから中国語が伝わる率がかなり上がりました。

ぜひやってみてください。

 

なんてったって中国人はひたむきな人には親切です、そうこうしてるうちに本当の友達になれたら儲けものですね。

 

3 素人ネイティブに文法の説明を求めない

 

いきなり外国人に、「が」と「は」の説明を求められたら説明できますか?

 

出来ませんよね。

 

同じことです。語学堂の先生以外に文法の説明を求めるのはやめましょう。

混乱してしまうか適当に答えられた嘘を信じて後でめんどくさいことになる可能性が高いです。

 

もしもネイティブに質問するなら、単語の意味とかを聞いたほうがいいです。

 

「难受と难过はどちらも辛いという意味だけど、どう違うの?」

 

みたいなね。

 

4、最初の2ヶ月は丸暗記

 

中国に来てから最初の2ヶ月は日本での不勉強のツケを払いました。

 最初の1ヶ月は、「whyに答える中国語文法」の例文をひたすら書き写して音読して丸暗記するという作業。

次の1ヶ月はリスニングの教科書の口語表現を毎日20個くらい書き出して覚えて、同居人やら会う中国人の口からその言葉が出て来たらどんな場面で使うのかなどを答え合わせしたりして少しずつ中国語の会話の自然な表現を覚えていきました。 

 

丸暗記は避けられない作業だと思います。

あの丸暗記ばっかりしてた2ヶ月がなかったら今の私はないと思うから、文法書なんでもいいから持ってるやつの例文は丸暗記してください。

単語も、ピンインと発音記号を何回も書き写して音読して覚えてください。

 

私たち日本人は漢字が理解できますがここに甘えず敢えてピンインと戦ってください。

 

私はピンインから逃げ続けて中国語学習最初の一年を完全に無駄にしました。

私と同じ轍をどうか踏まないでください。

 

5、慣れたらとにかくいろんな中国人に突撃

 

同居人と暮らし始めて殷くんや張くんと友達になって3ヶ月ほどだった頃、私はあることに気がつきました。

 

3人以外私の中国語がわからない問題。

私も3人の中国語以外聞き取れない問題。

 

一定期間過ごすと、相手は私の中国語にも私自身にもなれます。

すると、変な中国語話してもだいたい何が言いたいのかを推測して動いてくれるようになります。

そして、私の中国語伝わってんじゃね?って調子に乗っちゃうんです。

 

 てなわけで、この頃から用もないのに八大市場あたりをうろついて全く知らない中国人に話しかけて道を尋ねたりしてました。

 

あらかじめ行き方を百度地図なんかで調べておいて、

「スーパーってどうやっていくの?」

などと心底困った顔で暇そうな中国人に話しかけて、答えを聞き取ることでいろんな中国語に慣れようと頑張ってました。

この時何回も同じことをいろんな中国人に聞いたんだけど、若いカップルは親切で雑談しながらスーパーまで送ってくれたりした。

 

大学の中でも知り合った学生とご飯に行ったりしてとにかくいろんな人の話す中国語に触れようとしてました。

 

日本人の話す日本語も方言だけじゃなくて性格の違いがにじみ出て一つとして同じ日本語ないと思います。

 

いらちな私の話す言葉は熊本仕込みの無イントネーションのまくしたて口調だけど、

佐藤さんの話す日本語はゆっくり静かで日本語教師仕込みの聞き取られることを考慮した日本語。

駐在員のお兄さんの話す日本語は綺麗な共通語だけど、声の質が独特で典型的な日本の若い男の人の話し方。

 

例を挙げれば限りないですが、中国人も同じことですね。

年齢によって話し方や使う単語も若干変わってくるから、お店の人には人懐こくあれこれ話しかけたりしてとにかく意図的に中国語に特攻していたこの頃は今振り返っても有益な時間だったと思っています。

 

6、日本語を搾取されないようにする。

 

中国に留学したら、大学の日本語学科の学生と仲良くなろうとする人多いと思いますが、

仲良くなるなら一年生か二年生にしましょう。

生々しいことを言うなら日本語検定5か4級レベルの子にしましょう。

三年生や四年生と仲良くなることはもちろん止めませんが、彼らの日本語は高確率でこちらを上回ります。

そして、中国の勉強熱心な学生の押しと熱意は異常です。想像を超えます。

あちらが日本語検定2級やら1級を持ってる中上級者なら、自分の勉強の場ではなく相手の勉強の場になって終わりです。

相手の日本語の練習で終わります。

ただ、こちらも中上級ならその限りではないのですが、今回の記事は初級から抜け出せない人向けなのでその人たちは除外です。

今から日本語を勉強するんだけど、まだ全然話せない、そんなレベルが多い一年生が狙い目です。

ぜひ友達になってください。

 

7、いつでもピンインを調べる。

 

なんでもいいから、ピンインを調べるアプリをスマホに入れておきましょう。

私も適当なのを使っています。

街を歩いていて見慣れない漢字や読めない漢字があったらスマホで手書き入力して調べて読めるようにしましょう。

私はこれに小さな付箋も持ち歩いて調べたものを走り書きして、1日の終わりにノートなんかにまとめて書き出していました。

 

1ヶ月くらい続けたら大体の漢字が読めるようにならます。

 

単語を覚えるときも一つ一つの漢字の読み方に着目して覚えると、初めて聞く単語も推測できるようになります。

 

同居人はとにかく難しい話が好きで、

文革、資本家、神話、共産党、地位、など単語帳にのってない単語を多用しますが、これらの単語は使用頻度は高くないし馴染みはないですが使われてる漢字は全て基本的なものばかりです。

例えば、

文化、と言う単語を覚え、革命と言う単語を知っていれば対応できるし、

資料、と言う単語を覚えるとき資の漢字に着目しておけば資本家も聞き取れます。

 

漢字の音をとりあえず覚えていけば漢字を一つ一つ聞き取れるようになり、意味を推測しながら聞き取ることができるようになります。

 

まとめ

 

語学のサイクルは3ヶ月で回る、と偉い人が言ってるのを聞いたことがありますが、

私の場合は、

 

最初の3ヶ月→中国人になれる。語彙、表現を増やす、ごく限られた中国人と意思疎通。

 

次の3ヶ月→いろんな中国人の中国語が聞き取れて簡単な交流ができる、音として聞き取れる漢字が出始める。

 

と言う感じでした。

 

音と結びつく漢字が増え始めた頃からリスニングの力とスピーキングが飛躍的に伸びていった気がします。

 

語学で一つ私が大事にしてる原則があって、昔英語を勉強していたころ、自分が発音できない音は聞き取ることができないということを言われたことがありました。

 

私は英語はダメだけど、中国語にもこの言葉は当てはまると思います。

 

発音を直して伝わるようになったあの時代、たしかに聞き取りも伸びていました。

 

 

ここまで散々偉そうに書きなぐってきましたが、私自身まだまだ中級で検定も残っている状況です。

でも、中国語を勉強し始めて四声や発音で躓いていたあの頃、いつになったら会話ができるようになるのかなあ、と絶望していた私が今では簡単な交流や会話には困らないところまで来ることができました。

 

なかなか発音から抜け出せなかったり読むこと書くことはできるのに聞き取りスピーキングがダメで悩んでる半年前の私と同じ人のためにこの記事が少しでも役に立てばこれ以上幸せなことないです。

 

私もあと3ヶ月頑張るので、中国語頑張ってる人がもしいたら一緒に頑張りましょうね。

 

おやすみなさい。